親であれば、お子様の発達に悩みはつきものです。その中でも「神経発達症(発達障害)」って言葉を耳にすることが増えてきましたね。
気になって情報を収集したり、「うちの子もそうかも?」と心配はしているけれども、どうしたらいいかわからない。また、なかには家族の理解が得られず、その悩みをひとりで抱えてる方もいらっしゃるかもしれません。「診断を受けたほうがいいの?」と悩んでる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は診断を受け、診断が下りた場合による「メリット」と「デメリット」に分け、私の個人的な見解をお届けします。
診断があることのメリット
- 子どもの苦手の根本原因がわかる
- 最適な対応やサポートができる
- 特性に合わせたサポートにより、できることが増えたり、問題行動を減らせる場合がある
- 公的なサポートを受けられる
- 学校に合理的配慮の依頼ができる
- 子どもの「できる」を増やすことで、人生が豊かになる
- 本人の努力が足りないわけでも、親のしつけのせいでもないことが理解できる
- 心配事や不安な時の相談先がみつかる
診断があることのデメリット
- 抵抗があり、なかなか受け入れられない
- 将来的に子ども自身に伝えるタイミングなどの配慮も必要になる
- 周囲からの理解を得られるか、誤解を受けるかもしれない、など不安を感じる
- 親がしっかり向き合い理解を深める必要が不可欠になる
- 過度な配慮をしてしまい、過保護になりすぎ、自立を阻害してしまう
これらは「デメリット」というより、親の気持ち的に覚悟が必要になるという感じです
なにより、困っていたり苦しんでいるのは「子ども自身」という事が理解できれば、それを「デメリット」とは感じないのではないでしょうか?
問題行動が続きトラブルにつながっているとしたら…
「努力不足」や「自分勝手」と判断され、叱られてばかりで「自己肯定感」がどんどん下がり…
そちらのほうが「デメリット」ではありませんか?
診断を行えるのは医師(医療機関)のみですので、必ず医療機関を受診する必要があります。小児科・小児外来・児童精神科・小児神経科・発達外来、大学病院など。各自治体にある保健機関で、扱っている病院を教えてくれることもあるようです。
また、医療機関以外では発達支援スクールや専門機関などもあり、診断がなくても支援や福祉サービスの利用が可能な場合もあるようです。
*低年齢では「特性」と「年齢や個人の性格」の見極めが難しく、経過観察となることもあります*